中国

中国原産・分布

姫アスター ステラピンク

枝分かれが深いスプレータイプのアスターです。花も直径約2㎝位で花と花の間に埋めるトランジショナル(transitional)フラワーとして入荷しました。中国北部原産。サツマギク、蝦夷ギクとも呼ばれています。よく枝分かれしているためアレンジメントにもブーケにも活躍です。3月上旬はまだ寒い時期ですのでかなり長く咲き続いています。花の色も変化なし、葉も枯れず緑を保っています。主役にはならない花はお手頃なのですが今回入手の姫アスターはとんでもなくよいお値段。相応に長く咲いてくれます。これでしたらお配りした皆さんもかなりお楽しみいただけていると思います。色は濃い紫や赤などもあります。

丈はかなり長いのですが水あがりは良好。ナイフで斜めに切り余分な葉を落として管理します。水を替えるたびに茎を斜めにカットすると2週間は楽勝です。水に浸かる部分の葉は絶対に取り除きましょう。

モモの花/桃の木

3月3日の上巳の節句の為にオーダーを頂きました。大切に持ち帰ったのですがとてもデリケートでちょっと触っただけで花の蕾が落ちてしまいます。お正月に人気の枝物蝋梅同様かなり扱い難でフローリスト泣かせです。この日だけ市場で流通するため、私ですらびっくりするくらいのお値段でした。でもやはりお雛様の横には飾りたいお花ですから、見逃すわけにはいかないですよね。来年どうやって持ち帰るか早くも考えております。

スプレーマム バルティカサーモン

一つの花は4cm~5cm位。スプレー咲きにしては大きいサイズです。本来は秋の花。一年中入手できますが、特に旬の季節が終わった春に咲かせるのは手間と苦労が多いと思います。その分料金に乗るのですが今回はとてもお手頃でした。思わず花だけ確認して持ち帰りましたがやはり茎は細くなんとなく頼りない感じでした。旬の物は旬に使うがベストです。

水に浸かる部分の葉はすべて処理。茎には何もついていない状態にし、斜めにナイフで切り花瓶に入れましょう。水揚げは手折でも、斜めにナイフでカットでも。元気な菊はどのような方法でも水は簡単に上がります。花瓶に入れた場合のお手入れは切り戻し、そして無駄な葉を取り除く事です。菊は菊、丈夫ですので細くても一週間は確実にお楽しみいただけます。

 

シノグロッサム ミスティックピンク

ワスレナグサと葉ざわりがよくにていますが、茎は太く丈も70㎝あるかなりの大物です。小さなフィラーフラワーを探していた所、可愛いピンク色が目に留まり購入してきました。パッケージをあけたら残念な事にほとんどの花びらが散ってしまい、残ったのは先端のわずかな花。ほんとうに蕾と数輪でした。水あげして翌朝もバラバラと大半の花びらは落ちてしまいました。でもそのまばらになった花を使う強者の生徒さんがいました! ふんわりと組むブーケでしたので点で空間を埋め軽くエアリーな出来栄えで、まさにレッスンのテーマ通りの作品になりました。生徒さんの柔軟な考え方素晴らしいと思います。勉強になりました!

さて、花が落ちた理由は寒さだと思います。初めて使うお花です。知識がなく春先に咲くワスレナグサと同じだと思って購入しましたが、あきらかに寒さに弱いのです。庭ではロゼット状に葉が広がり冬越しとありますが、それは今の季節小さなままの状態での事。旬の物は旬に使うのが最良であると改めて感じた次第です。ムラサキ科の植物は水は濁りやすく暑い季節もちょっと扱いにくい花材かもしれないと思いますがいかがなものでしょうか?

クレマチス キーウ

茎はとても繊細で、とくに上部の茎は何かにひっかけるとすぐに折れてしまいます。こんな繊細な花でもフローリストたちは扱わなければなりません。ちょうどよいレッスンの花材となりました。

水あげをよくするため茎の先端は必ずナイフでシャープに切ります。そぎ落とすといったほうがよいでしょう。しっかり一晩コンディションし、先端まで水が行き渡るるのを確認してから使用します。

センニンソウ属はクレマチス属とも表記されます。

コデマリ

本来は暖かくなってから咲くお花ですが、1月のはもう市場に出回っており、今回初めて1月に購入しました。小ぶりの枝を選んでしまいましたが、枝分かれが少なく寂しい感じです。もう少し大きな物を入れればよかったと反省。

枝物の部類ですのでやや水揚げが悪いですが、丁寧に処理すると一晩で先端まで水が上がります。もし元気がないようでしたら、もう一度茎を切るか木槌などで茎の先端を軽くたたき深水で管理して下さい。花も葉も沢山ついているため他の葉の代用にもなります。長い茎を利用して動きのあるアレンジメントやブーケにしてはいかがでしょう。

マム/一輪菊 スケーター

国産のマムもデリケートな花にはネットがかけられています。花は保護され傷みにくくまた花粉も飛ばず大変ありがたいです。ネットを外すとハラハラと花びらが展開しその大きさに驚く方も多いと思います。お正月はこの位の迫力あるマムもよいかと思いました。このマムについてはメーカーのサイトでとても詳しく説明がのっています。これもありがたいです。https://www.deliflor.co.jp/lineup/?id=65875

輪菊をディスバッドマムと呼ぶ事も多いです。disbudー脇芽を取り除き一輪菊として栽培されているという事です。

マム/一輪菊 サフィーナ

細長い花びらをもつスパイダー咲きのマムです。色はちょっとライムの混じったカラシ色。珍しいかなと思いました。今年はすべてが高値。ヘッドは中くらいのサイズ、長さも十分でしたが茎が細かった。たいていお正月に入荷するマムは3週間位長持ちするのですが、皆さんのお家ではいかがでしょう?手元にのこっていませんので、お知らせください。

最近は輪菊をディスバッドマムと呼ぶ事も多いです。disbudー脇芽を取り除き一輪菊として栽培されているという事です。そんな事は昔からやっていた事で今更言う事もないのですが、英語での表現でsprayとsingle stemで頭文字が重なるよりsprayとdisbudで明確に区別がつくほうがよいのかなとは思います。さて、脇芽をそのま成長させると、スプレータイプになるのでしょうか?

キク科やセリ科の植物にとても激しいアレルギーがあり、最近は花をセロファンやネットで巻いた状態で写真を撮っています。

マム/一輪菊 セイノーマンサニー

お正月に限らずピンポンマムの黄色はいつでも人気です。丸くなるタイプでちょうどピンポン玉のようですのでピンポンマムと呼ばれます。黄色いピンポンマムは 'ティーダイエロー'という品種もありますが、今回はお正月直前の市で混雑しており、品種までは確認しないで購入しました。黄色は心を明るくしてくれますね。お正月のお花にはぴったりです。

菊も茎と葉を確認してから買うようにしています。茎は長く太くしっかりで葉はグリーンが濃く肉厚。これが揃えば花も美しく咲き続けてくれます。

ハクモクレン/マグノリア

艶やかで美しい葉、裏はマットな感触でブラウン。特徴的な葉は米国でクリスマスリースに使われます。たまたま見つけた葉ですが、この美しさに魅せられてしまいました。とても丈夫でドライになってもあまり姿は変わらず、色もかなり長く緑をキープしていますので、いろいろな目的で使えます。クリスマスのお届けのアレンジメントに入れたく購入しました。

マグノリアの花は3月から4月頃、桜の開花より少し前に開花します。枝は柔らかく多少の曲げは大丈夫です。開花すると大きくまた花びらにも傷がつきやすいため、蕾の段階でアレンジしてしまうとよいです。紫色の花は紫木蓮(シモクレン)と呼ばれます。ほのかでとてもよい香りがあります。庭のシンボルツリーとして植えたい憧れの樹です。