毎年パントンという会社からその年の流行色が発表されます。特に影響を受けるのは布素材を使うファッション・インテリア、コスメなどの業界です。花業界も当然ながら連動しており、私も時々意識するようにしています。
2023年はマジェンタ「Viva Magenta 18-1750番」に決定。原色の赤とは異なり、ブルーベースに少しだけイエローベースを加え、どことなく自然界の大地からも連想させられるような赤。様々な未知の物が混ざりがあったような複雑な色に感じます。でも赤は赤、バイタルなアクティブゾーンに位置し、元気に行こうと背中を押してくれそうです。この色が選ばれたのは地球環境変動やそして長く続くパンデミックの状況下で、人々はより自然や大地の大切さを認識し感謝するようになったこの頃の傾向を反映しているとの事。染料の基はコチニールカイガラムシという昆虫。ググッテみたら綺麗な赤を持つカイガラムシでした。植物ではなく昆虫。天然染料であるがゆえに複雑な色なのでしょう。
この色を持ち合わせる花はバラ、カーネーション、マムにスカビオサ、アルストロメリアもあります。チューリップやパンジーなどもちょっとありそうな色です。蘭類ではシンピジュームが近い色あるかもしれません、今の時期でしたらクリスマスのアレンジメントで使う実物、ブルニアレッドがずばりそのもの、リューカデンドロンもそう。昨年使ったブロメリアレッドパロマも近い色。グラジオラス等こんな色があるといいかな。こんな色のシクラメンがあったら間違いなく買い。ちょっと考えただけでも花の世界では比較的簡単にマジェンタ色のピックアップが可能。色は最初に目に入り、その作品のイメージとなり印象に残る物。トレンドをちょっと踏まえるだけで、粋なアレンジメントは間違いなし!来年も花を慈しみその美しさの恩恵にあずかり、アレンジメントを楽しんでゆきましょう!
ビバ・マジェンタに近いお花手持ちのリストから拾ってみました。ご参考までに。
ref: https://www.pantone.com/
日曜日に参加できる生徒募集中デス。
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