秋の七草

Webmaster2021/09/21(火) - 12:00 に投稿
秋の七草の一つ 尾花(ススキ)

9月に入ると日本各地から秋の花の開花のニュースが流れます。お彼岸の頃にはヒガンバナ、ケイトウ、ワレモコウ、色付き始めたコキアにヤマボウシの実、ドングリやトチの実などもすでに沢山落ちています。庭にはヤブランなど地味ですが長く咲く花もあります。

秋の七草は春の七草と違い、花を愛で見て楽しむものです。中秋の名月にススキや萩、女郎花などを生け込んでみてはいかがでしょう。

<秋の七草>
萩 ハギ
桔梗 キキョウ
葛 クズ
藤袴 フジバカマ
女郎花 オミナエシ
尾花 オバナ(ススキの事です)
撫子 ナデシコ

本日9月21日は中秋の名月との事で、十五夜です。でもかならずしも満月とはならないようです。中秋のお月見の習慣は旧暦8月15日夜、中国の代々の帝王たちが秋の月を祭る礼として始まった「仲秋節」から来ています。旧暦の8,9,10月の丁度秋の真中頃にあたり「中秋」となります。日本では平安時代、京都佐賀の大覚寺境内の大沢の池で船を浮かべ観月の宴が催されていたそうです。観月の花はもともと縁側などに飾られ、月への手向けの花とされていました。秋の七草が大活躍したのだと思います。

季節限定の草花は一年中出回っているわけではないので、あれ尾花はどこ?葛の花ってどんなのだったかしら?などすぐにひらめかない事が多いです。オバナはススキの事で動物の尾のような姿からそう呼ばれているそうです。葛は豆科の植物で蔓性で赤紫色の花を付けます。桔梗、藤袴、女郎花、撫子は時々市場で見ます。ススキは多摩川の土手にありそうですね。

空気が乾き、秋の虫の声も聞こえ始めました。たしかにお月見にはよい気候、花など活けて美味しいお菓子など頂きながら心を癒したいものですね。