今年イギリスでは花の業界をあげてのプロモーションイベントが6月1日から8日まで開催されます。
フローリストは皆さんの人生の大切な時に花を提供する裏方として、特別な分野で地域社会に貢献しています。花の生産者から中間卸売業者、資材関係者からリテールの花屋などこの仕事に関わるすべての人達の事をもっと皆さんに知っていただきたいと願い、今年2024年「ナショナルフローリストデー」を6月8日に設定し、プロフェッショナルのフローリストを称える記念すべき日となる予定です。
花屋の仕事って皆さん詳しくご存じですか? 花を束ねているとだけ思っていらっしゃる方が多いとは思いますが、私たちはただ束ねた花を売るだけではなく、様々な目的に対応すべく技術を磨きデザイン力を身に着けるため日々努力を重ねています。まるでマジシャンのように異なる場面により全く違うデザインを作り出すことができるのです。花市場への花の搬入はほぼ24時間、セリ真夜中から、花屋は2時とか3時から買い付けに来ます。花を運ぶのも重労働、重いんですよ。すっかり両腕は筋肉質。店に戻れば冷たい水と花瓶洗いの嵐、水揚げ作業は結構な時間がかかり、終われば床の掃除と仕事はエンドレス! でもね、お花をお届けした多くの方は笑顔を見せてくれます。大きな声では言えませんが悲しみのお花をお届けする時でさえ感謝の言葉となごみの表情を返して下さるんです。この瞬間で眠い時間やキツイ労働の事、指先の痛みなどすっ飛んでしまいます。フローリストたちは花の美しさをお届けすると同時に送り主様のメッセージもお届けする事のできる素敵な仕事です。日夜美しい花を皆さんにお届けする努力を惜しまず、誇りある仕事をするフローリストたちを「花の魔術師たち」と称し大規模な動きを起こしてゆこうとしています。イギリスからは遠い日本からですが、私もイギリスのフローリスト育成学校の関係者でもありますので、このプロモーションを応援しています。
この企画に参加する花の魔術師たち/フラワーマジシャンたちにはガイドラインと共にプロモーションマテリアルが用意されており、HPに利用したりSNSに張り付けたりと、参加者たちの便宜性もとてもよく考えられています。6月1日からアイルランドを含むイギリス全土の様々な花屋でのプロモーションが始まり、花の情報、秘話やアップグレードの秘訣、フラワーショップ内のイベントやお花の無料配布、フローリストのコンペティションなど、ありとあらゆる「ナショナルフローリストデー」に関連するの動きに遭遇する事が出来ます。素晴らしいプロモーション、必ず大成功となるに違いありません。
主催者はThe Florist Trade MagazineとGood Florist Guideの編集者であるCaroline Marshall-Fosterさんです。ダイレクトに情報を知りたい方はFB及びInstaで確認できます。もしロンドン近郊にお住まいでお花にとても興味がある方は、6月8日(土曜日)6:00-9:30am ニューコヴェントガーデンフラワーマーケットで5人のトップフローリストたちのデモンストレーションがあります。今のトレンドと共に様々なテクニックが見れる絶好のチャンスですのでぜひぜひお出かけください!
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