インターフローラ ワールドカップ2023 花のワールドコンペティション Day2 セミファイナル

Webmaster2023/09/15(金) - 16:21 に投稿

Heat4(Task4)までの審査が終わりコンペティターは20人から10人に絞られます。10人のセミフアイナリストたちの発表がステージであり、同じステージ上で2日目の最終競技が始まります。

セミファイナリストの10名です。
Patricia Aguin,Spain スペイン
Stephane Chanteloube,France フランス
Jennifer Thomasson, USA アメリカ
Elisabeth Palsson, Norway ノルウェー
Attila Nemeth, Hungary   ハンガリー
Elzabeth Newcombe, UK イギリス
Katharina Albrechtsen, Denmark デンマーク
Hyunghak Kim, Republic of Korea 韓国
Nicolaus Peters, Germany ドイツ
Melissa Smedes, The Netherlands オランダ


ステージ場でのアイテムはハンドタイドブーケです。ブラインド(=サプライズ)でコンペティターには内容は知らされず制限時間内にその場でアイディアを考え作品を作る競技となります。蜂のテーマの時もサプライズでしたが、今度は作成時間がたったの45分。花材を選び、パッキングを外し葉を整理し作成です。花器は2タイプ用意されており、どちらかを使う事が出来ます。プレゼンテーション/ディスプレイも大事ですね。

まず15分間はアシスタントによる花材のチェックです。リストを基に漏れがないかどうかダメージがないかどうかの確認です。花材・資材はすべての選手に平等に揃っていなければなりません。その後選手たちには15分のプランニングの時間を与えられます。皆さんしっかりとスケジュール(作品の規定)を読み込んでいます。舞台上での競技となり緊張もピークですね。


Day 2 セミファイナル 9月8日金曜日

タイトル ハンドタイドブーケ Handtied bouquet 'Our magnificient meadows' 美しい草原をイメージしたブーケの作成です。
詩は 'Deep in the meadow under the willow, a bed of grass, a soft green pillow.'Suzanne Collins 柳の下には牧草が広がり、寝っ転がればやわらかなベッドにグリーンの枕!こんな情景からの作品はどんな風になるのでしょう。
時間 15分の考慮時間を経て45分
サイズ 大きさにリミットはなくデザインは自由
花器 グラスの丸いコンテナもしくは黒のフラットプレートから、どちらかを選択 花器を含めた作品が審査対象
テクニック バインディングポイント(紐をかける位置)は必ず1か所である事 
審査員が作品を持ちあげて審査できる事
用意されているフローリストの道具類 紐(染めていないもの)1ロール、ペーパーカバーのバインディングワイヤー

この競技種目の審査のウェイトはまずアイディアに置かれます。与えられたタイトルを連想できるものが望ましいです。テクニックも重要です。パーフェクトなスパラルブーケはバンラスがよく、視覚的にも安定をもたらすものでなくてはなりません。どんな形のブーケであってもバランスが取れたブーケは机の上で立ちます。

競技が始まり、英国の選手はすぐに花瓶を拭きだしました。私の行ったイギリスの学校では仕事をする環境を含め花器もすべてが綺麗でなければならないと教えられています。最初に花器をチェックするのは基本中の基本です。些細な事ですが作品を美しく見せる事につながります。何人かのコンペテイターはフレームを作りました。柔らかいステムなどはフレームがあると格段にやりやすくなります。アメリカはホリゾンタルに広げたフレーム、フランスはウィローをまとめたフレームでした。私の注目しているノルウェーの選手はストレートな茎を長く使い、フォーカルポイントを上にあげています。バインディングポイントがかなり下の為、これはとても難しいはず!大舞台でこのデザインは素晴らしい。ハンガリーの選手は大きなサイズ。デンマークは紫陽花の花を留めに使って上部はトランスペアレンシー。韓国は三角形の大きなフレーム。う~んスピードもあり上手。ドイツはすごく上手。何もかもバランスが良いです。オランダはドーナツ型のストラクチャーです。それぞれが違うスタイル、違う花。観客席からは多くの声援が飛び交っていました。もう画面の前で朝らから私は大興奮状態!この中からファイナリスト5名が選出されます。明日の舞台が楽しみです。