Asparagaceae

キジカクシ科

シラー・カンパニュラータ/ヒヤシンソイデス・ヒスパニカ

こちらのヒヤシンソイデス・ヒスパニカ種(Hyacinthoides hispanica)はシラー・ヒスパニカ(S. hispanica)もしくはシラー・カンパニュラータ(S. campanulata)両方の流通名を持ちます。青紫色が多数でスパニッシュ・ブルーベルという愛称があります。スパニッシュに対してイギリスでよく見かけるのはのヒヤシンソイデス・ノンスクリプタ種(Hyacinthoides non-scripta)でイングリッシュ・ブルーベルと呼ばれています。イギリスのマールベルン地方で木漏れ日がこぼれる丘でブルーの絨毯に遭遇した時は、美しさに感動し言葉が出ず、しばし「わ~」の連続でした。花びらが外側にカールします。

今回は薄いピンク色。筒状釣鐘形の花が10-30輪くらい付きます。今まであまり使っていなかったのですがよくみると可愛いですね。茎が弱いのでブーケ向きです。

ref: https://shiny-garden.com/post-1131/

ラケナリア 春のほほえみ

ナミビアや南アフリカケーブ地方に多く自生している球根植物。約133種類もあり、日本での栽培は約40年ほど前から。小さな植物ですが結構長く咲いていてくれます。ナチュラルコンポストにこだわる生産者さんの努力の賜物だと感じます。他の品種には白のペルーシ種、紫、ピンク、オレンジ、あるいはグリーンとオレンジなど複色もあり毎回の出会いはちょっと目新しく感じます。今回は鮮やかなライムグリーン。品種名の'春のほほえみ'というイメージよりもうちょっとパワフルで主張があります。

ナミビアや南アフリカ原産の植物です。いろいろ種類あります。
https://www.pacificbulbsociety.org/pbswiki/index.php/lachenalia

ムスカリ アルメニアカム

オーソドックスなムスカリです。甘いムスクの香りがありベル状の小さなフロレットが一本の茎に密集して付きます。トルコの松の森が原産。2月は球根付でしたが、切り花になると5日程度しか日持ちはしません。色は紫・濃いブルー・白などでどれも素敵。茎も美しく濃い色でしたら小さなアレンジメントやブーケにアクセントカラーとしてのご利用もお勧めです。

ムスカリは青いベル状の小さな花が密集して穂の先端につき(総状花序)、葡萄のように見えるためグレープヒヤシンスとも呼ばれます。交配種がほとんどで、水色や白との複色など様々あります。

ムスカリの代表品種

ルスカス

艶やかな濃いグリーンでとても使いやすい葉物です。葉の部分は茎が平べったく変形した物で、葉の裏側に花が付いている場合があります。アフリカ北部のアルジェリア、モロッコ、チュニジア、スペインやシチリアやマルタ島、地中海沿岸原産。葉の色も変わりにくく大変長持ちです。

今回入荷のルスカスは丈も100cmくらいありかなり大型でした。葉が大きかった分少し難しかったような感じでしたが、出来上がった作品はそれぞれこの葉をうまく利用し、大胆で目を惹く大きなマスターピースとなりました。レッスンではできるだけ様々な花材を扱い、特徴を理解しアレンジメントに取り入れて下さい。一番嬉しかった事は、ほとんどの葉を無駄なくきれいに使ってくれた事です。ここまで立派に育てるのはとても大変な事です。生産者さんにもご報告したいくらいです!

Ref: The Kews http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:540453-1

ムスカリ ラティフォリウム

花瓶の左側の紫色のお花。ラティフォリウムはフロレットの大部分が濃い紫、そして先端が薄い水色のキャップを付けたようなバイカラーでムスカリ独得のムスクの香もあります。トルコの松の森が原産。この品種は葉の付き方にも特徴がありチューリップやスズランのように幅広の大きな葉が茎を守っています。ムスカリは切り花にしてしまうと5日くらいしかよい状態がキープできませんので今回も球根付きを購入しました。球根付きは根の部分を湿らせておくと長く咲き続けてくれます。水分がないと球根付きでもすぐに萎れます。
 

ドラセナ レフレクサ ソング・オブ・ジャマイカ

幸福の木として人気のドラセナレフレクサ。マダガスカル原産、主に観葉植物としてよいお値段で流通していますが、今回は切り花として市場で見つけました。暑さが続く季節ですので、爽やかなグリーンが心を潤します。日持ちもよくうまく管理すれば根が出てくるかもしれません。根がでたらすぐに土に植えてみましょう!

キジカクシ(クサスギカズラ)科キジカクシ亜科ドラセナ(リュウケツジュ)属

ギボウシ

ギボウシの名は花のつぼみの部分が神社・寺院の橋の廻縁の高欄や橋の欄干の飾りに使われている擬宝珠ににている事から呼ばれるそうです。リュウゼツラン亜科 Agavoideae
ギボウシの花 この植物の流通名の由来
英語ではオオバコユリ plantain lilyと呼ばれますが、これはキボウシの葉がオオバコの葉に似ている事からきているとの事です。日陰を好みイギリスでも大人気の植物です。 葉からは粘りのある液がでますので、切ってから数日はこまめに水を取り替えて下さい。

スズラン

4月末から5月初旬に小さな白い花を付けるスズラン。花自体は切り花にしてしまうと3日程度しか持たないのですが、それでも部屋に飾り清々しい香りを楽しみたいものですね。スズランの青々とした葉はちょっと丈が短いのですが実はとても長持ち。小さな花束を作るのにはとてもお薦めです。

 

トリテレイア イキシオイデス

北米カリフォルニアやオレゴン州南西部に自生する球根植物。茎は長く50㎝から80㎝位まで伸びるとの事。鮮やかな黄色が魅力的です。花弁は6弁、つぼみの時にグリーンのストライプが入ります。開くと雄蕊が6個。3の倍数のためトリテリア(tri-teleia)となったようです 。from Wiki

キジカクシ科ですが旧ユリ科でブローディアと呼ばれていました。茎を切ると微かにネギの香がします。

ラケナリア ロゼア

ナミビアや南アフリカケーブ地方に多く自生している球根植物。約133種類もあり、日本での栽培は約40年ほど前から。小さな植物ですが、結構長く咲いていてくれます。ペルーシ種はほのかなカーネーションを思わせるような香りがあるとの事ですが、あまりにもほのかすぎてわかりませんでした。他の品種には紫、白、オレンジ、あるいはグリーンとオレンジなど複色もあり毎回の出会いはちょっと目新しく感じます。