12月~1月

センリョウ 千両

お正月になくてはならない縁起物の千両。実は朱赤か黄色の種類がありますが、お正月はやはり赤でご用意しております。年に一度の千両市が開催され、フローリストたちはその品定めに余念がありません。木陰で育つ植物でむしろ日向は苦手。日本や台湾など東アジアが原産です。

シンピジウム/シンピジューム 'ミキホワイト'

ネパール、ミヤンマーや中国の山岳部の冷涼なエリアが原産です。春に花をつける春蘭の仲間で、一年中入手できますが、初冬から本領発揮する花です。優しい香りも楽しめる品種が多く、アレンジにも活け込みにも向きます。ファレノやシンピジュウム、ヴァンダなどの蘭類は大きな花が多く水あげも時間がかかるものです。花に元気がなくなってしまった場合は、下のフロレット数個を切り落とし、丈も短めにすると元気が出てきます。消毒したナイフで大きく斜めに切ると表面積が広がり水上りも早くなります。

徳島県が日本一の生産地ですが、このミキホワイトも四国の高知県産です。ref: シンピジューム

ジュニパー/西洋ネズ

シルバーグレーの葉にシュガーフロストしたような実が枝にびっしりとつくコニファーです。原産はクロアチアやスエーデンなど大変寒い地域、アメリカの北部、さらにはメキシコの北部にも分布しています。耐寒マイナス39度くらいまで。木肌は明るめの色でゴツゴツしているのが特徴。根本まですべて使いたい一本です。実はジンの香り付けにされます。実付もよくまた特徴として乾きやすいため、葉にビニールの袋をかぶせて管理していました。クリスマスの飾りにはマストアイテムです。

モミノキ

モミの木 日本の秋田・岩手より南に広く分布する常緑針葉樹、コニファーの一種。 日本原産ゆえにJapanese firと呼ばれる。クリスマスツリーの木で、欧米では大量に出回ります。今年はヨーロッパモミが出回っていましたので入荷しました。モミは太くて大きいので、小枝は束ねる用に、太い部分はフォームに挿しこんで使うとよいです。シルバーグレーが大変美しく、これが一本あるだけでクリスマスのムードが高まりますのでマストアイテムです。

アリゾナスギ/アリゾナサイプレス ブルーアイス

森の香りがするクリスマスのエヴァーグリーン。この森林の香りはもうたまりません!北米アリゾナ州あたりが原産。ブルーかかった美しいシルバーグリーンのコニファーです。シルバーかかった色のリーフは市場でもいたるところに山積みです。このブルーアイスとナチュラルな木の実のコンビネーションは大人シックな雰囲気で今年もかなり大人気です。

ヒムロ杉

グレーイッシュで柔らかい肌触りの常緑樹。ヒノキ科のサワラの園芸品種で垣根などに利用されている事が多い。交配品種のため原産地はなし。柔らかくボリューミーですので、他のコニファーとミックスしてリースなどに利用します。グリーンとグレーが混ざるなんともいえない色です。

Ref: 植木図鑑

ユーカリの実 トランペット/アーニゲラ/ベルガム

オーストラリア 東南部タスマニアの原産 比較的大きな実(実際は蕾)です。南半球からの輸入ですので夏に花を咲かせます。日本の流通名はユーカリ トランペット、今年はベルガムヘッドと記されてありますが、ユーカリ アーニゲラが品種名です。大きくて存在感がある実物です。クリスマスのアレンジメントやブーケにいれてもいいですね。ただし多すぎは禁物!良質を少しがよいでしょう。

ユーカリの品種を沢山栽培している所を発見しました。もちろんオーストラリアなのですが、Dean Nicolle さんが980品種もCurrency Creek Arboretumにて栽培しています。オーストラリア南部のワインで有名なマクラーレン・ベール Mclaren Vale とラングホーン・クリーク Langhorne Creekからさらに内側に入った所です。

ref: https://www.smh.com.au/lifestyle/life-and-relationships/for-self-proclaimed-gum-nuts-this-is-eucalyptus-heaven-20221110-p5bx6x.html
ref: https://www.dn.com.au/Currency_Creek_Arboretum.html