7月~8月

モカラオーキット ブルーボーイ

モカラは人工的に交配されてできた品種です。栽培は東南アジアの国々が盛んです。蘭は花が付きすぎていると水上がりが悪く、茎についているすべての花の元気がなくなる事が多いです。そんな時は思い切って下の花2-3個、あるいはダメージが大きい花を切り落とし、茎もナイフで切り戻しをし深水で様子を見て下さい。本来蘭の花はとても丈夫で水さえうまく上がれば2週間くらいは持つお花です。切り取った花もお皿に水をはり、花を浮かべ違ったスタイルで楽しめます。 よいお花を上手に手入れして楽しんで下さい。

ヘクソカズラ

アカネ科ヘクソカズラ属 どこにでもある蔓性の雑草。夏に白く小さな花を沢山つけ、秋口には青い実がなります。名前が示す通り花や実をつぶしたりするとメルカプタンの臭いにおいがします。英語でもスカンクの蔓という名前です。日本語の別名はヤイトバナ(灸花)。日本をはじめとする東アジアに分布。レッスンではフレームに這わせたり垂らしたり蔓の特徴を見せました。まだ若く青い実が暑さの名残を感じさせ、9月の季節が伝わります。秋が深まるにつれて実はだんだんと茶色くなります。

クルクマ 乙女の香

マレーシア原産。熱帯地方におよそ40-50種が分布。茎の先端にはピンクや白の苞が美しく重なり、花は苞の下の部分から出てきます。葉柄が真っ直ぐで長い葉も涼しげです。暑さに強く花もちも約2週間(真夏は毎日の水替えと切り戻しをしています。)エレガントでデンファレと合わせて長く楽しみました。

インド原産の薬草のウコン/ターメリックもこの仲間でCurcuma longaと呼ばれています。こちらは食用で観賞用の切り花としては出回っていないようです。

クルクマ ペティオラータ 花
クルクマ ペティオラータ 花

 

デンファレ ミスティーン

花弁の先端に向けてピンクが濃くなってゆくエレガントなデンファレです。花付きもよく茎も十分しっかりしていました。タイからの輸入品です。個体差が大きく、5日でダメになってしまったのもあれば切り戻しをかけながら2週間美しく咲いている花もあります。毎日の水替えそして茎の切り戻しはこの時期は花を扱う私たちのお約束です!

蕾が早い段階で黄色く変色してしまった場合は咲きませんので茎ごと切り落としてしまいましょう。蕾だけ切り落としても先端に水が行き渡っっていないため茎もすぐに痛んできます。悪い部分はさっさと切落し今ある花を楽しむようにして下さい。

ソラナム

ナス科の植物は非常に多く100属2500種があり、トマトピーマンジャガイモからタバコもナス科 中南米原産でアルゼンチンの5200万年前の地層から化石もある。真夏の切り花として用意しましたが、水が汚れますので数日飾った後はドライにしてしまったほうが簡単です。赤い色がいつまでも続きますので秋まで飾れます。品種名の記載がなかったのですが日本、中国、インドに分布するヒヨドリジョウゴSolanum lyratumに似ています。

Ref: http://www.ha.shotoku.ac.jp/~kawa/KYO/SEIBUTSU/syokubutsu/SogoZukan/hishi/nasuka/index.html

リンドウ

オーソドックスな濃いブルーのリンドウですが、白やピンクなどもあります。花が開花するタイプと開かないタイプがあるとの事です。このニューHB安代は花の形がスマート(細い)で、長い茎にすらりとした花の姿が素敵です。

リンドウは夏から秋にかけて様々な種類が出回ります。長い茎を切り分けてアレンジメントにいれてもよし、長さを生かしてグルーピングして花瓶に入れるのも良しで万能です。花もちもよく花が終われば、つぼまった状態で茎に残るためそのままほったらかしでも大丈夫です。

竜胆の種類 http://ashiro-rindo.com/rindo_kaikaziki.pdf