春
春 3月~4月、5月中旬ごろ
タイド・シーフ 大きな花束
ファレノプシス/胡蝶蘭 ミディタイプ
優しく甘いオレンジ色の地にピンクの網目模様が入っていますのでおそらく'KVビューティ'かなと思います。リップは濃いピンク。小ぶりのミディタイプです。白い大きなものから比べれば小さめですが、品質はかなりよく花は肉厚色もはっきりと出ています。蘭を始めトロピカルなエリアで育つ花々は暑さに強いですが、暑さを感じる気温では毎日のお水替えをしてください。茎も洗い、少しずつナイフでカットし茎の先端をリフレッシュしましょう。
バラ ミエルテ
「ピーチファズ」今年の色のバラとのご注文です。ぽってりとカップ咲きの素敵なバラです。香りもありますのでお楽しみいただいたと思います。
バラ ミッシェル
鮮やかななのですがどことなく品を感じる黄色です。艶やかな葉としっかりとした茎。レッスンで使う花の色は特に決めていなかったのでこのお花にしました。ミッシェルという名前、オバマと繋げたくなるようなイメージが浮かびました。第44代アメリカ合衆国大統領のファーストレディ、華やかさの中にも知的でクールな面を持ち合わせたオバマ夫人になぜか重なってしまいました。
ちょっとラウンドのアレンジメントにはサイズオーバーでしたが、運よく手にしたよいお花ですから大胆に思い切り使ってゆきましょう!
オンシジューム ヴォランドピンク
数ある花の中でひときわエレガント、繊細でとても高貴な花に感じすぐ手に入れました。オンシジューム 'ヴォランドピンク' とタグが付いていましたが、なにも情報がありません。ハイブリッドなのかナチュラルなのか謎です。形はオンシジュームそのものですが細い、軽い、小さくデリケートです。今後チャンスがあったらじっくりと向き合ってみたいお花です。
メキシコ、ブラジルなど中南米の熱帯地方に300種類も分布。白、バーガンディー、茶色と白の複色など色も様々。ピンクも加えておきましょう!
ワックスフラワー
オーストラリア西部原産。現地では4mにも達するお花ですが今回は国産です。生産者さんがとても丁寧に仕上げていらっしゃり葉の密度が格段に違いました。こんなによいワックスフラワーはすぐに輸入ものでない事が分かりました。入荷した時はまだ蕾ですが、この後ゆっくりと開花しました。みずみずしく非常に満足するお品でした。
uncinatumはラテン語で「引っかかる」という意味で、細い葉が絡まりどこかに引っかかりやすい事からとの事です。また蕾がつややかでまるでワックスがかかっているような花からワックスフラワーともよばれます。花びらはシングルかダブル、白、ピンク、ベージュなどあります。しっかりと水揚げすれば10日は長持ちしてくれます。今までは南半球からの輸入のため夏の間は入手できませんが、秋から春まではちょうど現地が暖かくなる頃流通があります。クリスマス時期はとても重宝してくれます。独特の匂いがありますが、それも魅力と感じます。この花は最初の水あげが難しいお花です。茎を斜めに深くカットしじっくりと水揚げしました。もし枝別れが多く葉も沢山つきすぎると感じる場合は少し整理するとよいと思います。
姫アスター プチパープル
枝分かれが深いスプレータイプのアスターです。花も直径約2㎝位で花と花の間に埋めるトランジショナル(transitional)フラワーとして入荷しました。中国北部原産。サツマギク、蝦夷ギクとも呼ばれています。よく枝分かれしているためアレンジメントにもブーケにも活躍です。菊類はいずれも長く続いてくれます。花の色も変化なし、葉も枯れず緑を保っています。主役にはならない花はお手頃なのですが今回入手の姫アスターはやっぱりそこそこのお値段。蕾を付けた枝がかなりついているため、2束購入しましたが一束で十分でした。色は濃いピンクや赤など強い色が多いです。
今回も相当数の枝がついており、かなり整理して水あげしました。菊類は強いのである程度整理されていれば水あがりは良好です。水に浸かる部分の葉は絶対に取り除き、花瓶の水を替える時はかならず斜めに茎をカットしましょう。
デルフィニウム 'スーパーグランブルー'
スプレータイプのデルフィニウムで目に鮮やかなちょっと強めの水色です。本来は初夏のお花で、だんだんとその季節も近づいてきているようです。デルフィは北海道などの寒い場所で栽培されており、あまり暑い季節では長持ちしません。今頃がちょうどよいかと思います。
ラクスパーとも呼ばれ300種類もあります。北半球に自生する植物で原産地は不明です。アフリカのトロピカルエリアの高い山麓など冷涼な気候を好むとの事です。一つの茎に穂状に花が付くタイプと枝分かれしているスプレータイプがあります。属名のデルフィニウムは古代ギリシャ語でドルフィン=イルカを意味する言葉から派生。花がイルカの形に似ているとの事から来たようです。似てますでしょうか? 薬草としての利用があったようですが有毒植物です。
下葉をすっきりと整理し絶対に水につかる部分に葉が残っている事がないようにして下さい。水はこまめに替えその都度茎を斜めに切り戻して下さい。少しの手間で水がしっかりと花まで行き届き美しく保てます。
マトリカリア ダブルラテ
マトリカリアは直径1㎝位のキク科の小さな花です。花びらがシングルタイプと黄色で丸いボタンタイプ、そしてこの’ダブルラテ’のように幾重にも重なっているタイプがあります。花と花を繋いだり空間を埋めるフィラーとして利用です。バルカンやコーカサスなど西アジアが原産です。花も葉も多くついていますので整理してからのご利用をお薦めします。今回もかなりカットしました。数日経つと花粉が飛び出しますので花粉症で敏感な方は注意が必要です。秋から春まで出回りアレンジメントや小さなブーケに大活躍です。