春 3月~4月、5月中旬ごろ

ファレノプシス ミディタイプ

ミディは小さめのサイズの総称です。 茎も花も小ぶりです。茎が短いため花瓶に入れた時花の重みでひっくり返らないよう注意が必要です。花が多い場合はそれだけ水を多く必要とします。もし花びらが萎れてくるようでしたら茎を思い切り斜めに切り、深い水で管理して下さい。一番下の花を切り落とす、あるいは咲きそうもない先端のつぼみを切り落とすのも有効です。

シルバーブルニア

南アフリカ原産の花というか実というか。花は赤で球状の形をした頭花が茎の頂部で散房状に集まり、半球状の形を形成します。開花した花は赤い雄蕊が突出するため赤くなり、レッドコーヒーブッシュと呼ばれます。クリスマスの頃よく出回りますが南アフリカ原産の為現地では春か夏の収穫です。でも一年中あるような気がします。

乾燥に強く切り花としての持ちは抜群。クリスマスには "must have" な植物です。

ref: https://beginners.garden/2022/07/28/シルバーブルニアの特徴や育て方、切り花やドラ/#B2

ベロニカ ロンギフォリア

ヨーロッパ原産 長い穂に小さな花がたくさんつきます。春の花だと思いますが、11月の今頃も流通。春の物ほどのパワーがなく細いのですが、他の花とは形状が異なる事と、動きを出すにはちょうどよいほどの軽やかさでしたので購入。開花の状態で少しうねりますがそれも魅力です。初日の水あげをしっかりすると下から咲き始め一週間は余裕で楽しめます。紫、白、ピンク色があります。ガーデニング用の苗も流通しています。鉢でもよく育ちますので一鉢あると重宝ですね。

アニゴザントス/カンガルーポー

花は産毛で覆われており独特なテクスチャーです。オーストラリア西部原産で地下茎を持つ植物です。花は管状/筒状でチューブが枝から直接ぶら下がっているようです。横から見るとカンガルーの前足のようにもとらえられ 'kangaroo paw’ と呼ばれるようになったようです。枝の長さも十分にありますので、ブーケにもアレンジメントにも使えます。乾燥にも寒さにも耐えられるとの事ですので、もしかしたら庭に植えられるかもしれません。ポピュラーな色は黄色ですが、外側が黒、内側がグリーン、赤やピンク、あるいはグリーン等も見たことがあります。今回はゴールドにしぶいオレンジがかかる、秋後半にはぴったりな色です。

ルスカス

艶やかな濃いグリーンでとても使いやすい葉物です。葉の部分は茎が平べったく変形した物で、葉の裏側に花が付いている場合があります。アフリカ北部のアルジェリア、モロッコ、チュニジア、スペインやシチリアやマルタ島、地中海沿岸原産。葉の色も変わりにくく大変長持ちです。
 

小ぶりサイズはブーケの中に入れても目立ちすぎず、花をしっかりとサポートしてくれます。長い物は切り分けてアレンジメントにも使えとても重宝します。葉のサイズも違いますのでそれぞれの目的に合わせて購入するとよいと思います。

Ref: The Kews http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:540453-1

ファレノプシス ミディタイプ

小ぶりの胡蝶蘭の種類をミディと呼んでいますが、この色が可愛く今回のオーダーのイメージでした。花の名前がついていなかったのが残念です。お花の名前は次回のリピート買いには非常に役立ちますのでぜひつけていただきたいものです。

時々この花も水落ちする場合があります。原因は花が沢山付きすぎている事だと思います。下の花の数個カットし、茎をざっくりと大きく斜め切りし水揚げをしてください。このひと手間で違ってきます。お試しを!

英語ではモスオーキッド、蛾が羽を広げているような所からそのニックネームが付いたらしいですが、それにしてもエレガントな蛾ではないですか.....

アルストロメリア

まだ試作品との事で花の名前がありませんが、かなりよいと思います。茎は真っすぐで申し分ないくらいに太く、茎の先端から散形花序の部分も長く、アレンジメントにも小さなブーケにも使いました。まだ一週間目ですが花はとても元気です。

散形花序、頭頂で5つから7つに分かれひらひらとしたデリケートな花が咲きます。本来は春の花ですが流通は通年で、切り花としては季節に関係なく開花期間が長く、とても楽しめます。雄蕊は花が完全に開ききってしまったころに取り除くと水替えの時など服につく心配がありません。

 

ワックスフラワー テラコッタ 染め

テラコッタ、いわゆるくすんだオレンジ色に染められたワックスフラワーです。水にも少し色が出ますが気にならないレベルです。素敵な色でしたので、この季節にはぴったり! どのアレンジメントに入れてもしっくりときました。香りはほとんどありません。水揚げも悪くよい状態はあまり長続きしませんでした。何度か茎を大きく斜めにかっとして水をキープしようとしましたが残念でした。

オーストラリア西部原産原産、蕾の状態がまるでワックスがかかっているようにテカテカしている事からワックスフラワーと呼ばれています。

現地では4mにも達します。小花ですがちょっとワイルド感がありナチュラルな枝ものなどによく合います。uncinatumはラテン語で「引っかかる」という意味で、細い葉が絡まりどこかに引っかかりやすい事からとの事です。花びらはシングルかダブル、白、ピンク、ベージュ、そして最近は黄色などもあります。しっかりと水揚げすれば10日は長持ちしてくれます。南半球からの輸入のため夏の間は入手できませんが、秋から春まではちょうど現地が暖かくなるためクリスマス時期はとても重宝してくれます。独特の匂いがありますが、それも魅力と感じます。

ラナンキュラス シャロン

オフホワイト/クリームにうっすらとしたピンクがかかりなんとも表現のしようがないくらい可愛いラナンキュラスです。小ぶりですがとてもノーブル。11月初旬、まだ出てきたばかりの走りです。可愛い方へのプレゼントとの事で、いろいろ集めた花材の一つです。今年はまだ気温が高くちょっとこの花は使うのが早かったかな。