南ヨーロッパ

南ヨーロッパ原産・分布

ストック アイアンマリン

本来は春の花ですが、12月クリスマスごろから市場には見られます。ですが、ちょっとまだ早いかな。蕾は固く茎も心もとない細さです。やはり1月下旬頃から出回る花のほうがしっかりしていて花付きもよいです。茎に一つ大きな穂状の花があるシングルタイプと枝分かれした茎に小花をつけるスプレータイプがあります。大きなアレンジメントにはシングルタイプ、小ぶりのアレンジやブーケなどにはスプレータイプが重宝です。花瓶で飾る際、切り戻しをしながら先端のつぼみに水が行き届くように手入れをしてあげると一週間は美しく咲き続けてくれます!

今回は高さを出したお正月のアレンジメントに入れるため、あまり太すぎないラインフラワーをさがしていましたのでちょうどよいサイズでした。入荷したものは全部そのアレンジに入れてしまいましたので、きっとよい香りを放っていると思います。

キンギョソウ アスリートレッド

キンギョソウも色が増え、黄色、薄ピンク、濃いピンク、赤など青以外の色はいろいろと見られます。庭先では春から夏にかけて咲きますが、花屋の店頭では12月から並びます。ステムも長く大きく飾る事もできます。水替えの時に茎を切りながら管理すると長持ちします。

食用(エディブルフラワー)でも流通があります。

ベロニカ ロンギフォリア

ヨーロッパ原産 長い穂に小さな花がたくさんつきます。春の花だと思いますが、11月の今頃も流通。春の物ほどのパワーがなく細いのですが、他の花とは形状が異なる事と、動きを出すにはちょうどよいほどの軽やかさでしたので購入。開花の状態で少しうねりますがそれも魅力です。初日の水あげをしっかりすると下から咲き始め一週間は余裕で楽しめます。紫、白、ピンク色があります。ガーデニング用の苗も流通しています。鉢でもよく育ちますので一鉢あると重宝ですね。

カーネーション/ダイアンサス ピエット

くすんだオレンジ、赤、茶色が混じったような色、でも深すぎずこの時期にぴったりです。花びらの淵にはうっすらと白のラインが現れます。市場ではすっかりと心をつかまれてしまったようです。まだちょっと若い感じはありましたが、素通りするわけにはいきませんでした。一輪だけ水あげが悪く花びらに張りがないためじっくり観察した所、途中の節のところで折れかけていました。こんな事もありますので、もしカーネーションを購入した時はしっかりと茎の確認もしてください。

ダイアンサスは節と節の間を斜めにナイフでそぎ落としてください。水揚げの都度同じ作業をすると、秋の涼しい時期で物がよいものですと10日もお楽しみいただけます。

ベロニカ ロンギフォリア

ヨーロッパ中部から北部の原産。長い穂に小さな花がたくさんつきます。開花の状態で少しうねりますがそれも魅力です。初日の水あげをしっかりすると下から咲き始め一週間は余裕で楽しめます。紫、白、ピンク色があります。ガーデニング用の苗も流通しています。鉢でもよく育ちますので一鉢あると重宝ですね。ブーケにもアレンジメントにも向いています。形が細長いため丸い花の間にいれるとリズムが生まれやすくなります。万が一アレンジメントに入れ水が不足し花に元気がない場合は、一度抜いて切り戻しコップに挿しておくと復活します。最近は本当に花もちが良くなりました。生産者さんの苦労の賜物だと思いありがたく最後まで楽しむことにしています。レッスンの時も人気のお花で、沢山入荷しておかないとすぐになくなってしまいます。

カンパニュラ チャンピオンホワイト

カンパニュラはベルフラワーと呼ばれおおよそ2400品種もある大きなグループです。カンパニュラは下向きに咲く花が多い中、今回入荷のチャンピオンシリーズは真っ白でベル形の花が上を向いてくつハッピーな夏のお花です。枝分かれしている物も多く花数もたくさん。質もよくなりお得感あります。一つ一つの花は軽やかで、初夏の時期にさわやかさを運んでくれます。冷涼な気候を好むため栽培は東北地方が多いです。アレンジメントよりブーケ向きで、長いまま花瓶に数本かざっても素敵です。

花もちは約一週間、水につかる部分の葉はできるだけきれいにカットし、水替えの都度茎を切り戻しをして下さい。なお水につかっている部分が多いと傷みやすい花です。あまり深水にしないほうがベターです。

ref:  北海道大学 https://hosho.ees.hokudai.ac.jp/tsuyu/top/plt/bellflower/campanula/spp.html#spe

セイヨウテマリカンボク/ビバーナム・スノーボール

流通名はビバーナム・スノーボール。こんもりと花が密集して若枝の先につきます。蕾の状態はライムグリーン、開花が進むと白になります。ガマズミ属の植物の花は白やピンクが多く香る物もあります。花が終わると赤い実をつけます。しかしこちらのV.ロゼウムに関しては実はつきません。ブーケなどにいれるとふわふわと揺れ爽やかなライムグリーンの色と共に初夏を感じさせるお花です。水揚げがやや難ですが、上がれば長持ちしてくれます。小さな花は茎が柔らかくアレンジメントには扱いにくいです。

ベロニカ ロンギフォリア

ヨーロッパ原産 長い穂に小さな花がたくさんつきます。開花の状態で少しうねりますがそれも魅力です。初日の水あげをしっかりすると下から咲き始め一週間は余裕で楽しめます。紫、白、ピンク色があります。ガーデニング用の苗も流通しています。鉢でもよく育ちますので一鉢あると重宝ですね。

ベロニカ ロンギフォリア ピンク

スイセン

黄色、白、薄いオレンジ色など春の庭にはなくてはならない球根植物です。地中海沿岸からヨーロッパ北部までが原産。

この花のみずあげはかならず単独で行ってください。茎からでる透明な液が他の植物に悪影響を及ぼします。一晩水につけてから他の花と一緒に花瓶に入れて下さい。

毒性がある植物です。ニラと間違えて食す方がいらっしゃいますが、嘔吐や頭痛など食中毒の症状が出ます。庭に植えるときもかならずマークをしてニラと一緒にならないように注意が必要です。

ダイアンサス ホーランディアパープルクラウン

いつものカーネーションとはちょっと違いますが同じファミリーです。花びらは覆輪となっていて白とピンク、白に紫など赤系の色が多いです。遅めの春から初夏にかけて出回りますが、原産地は南ヨーロッパのバルカン半島やフランスとスペインの間にあるピレネー山脈など大きな木々が生い茂る山のため暑さや湿度が苦手。これは他のカーネーションにも言える事で使うのでしたら今!

節の間で斜めに切る事、花瓶を清潔にし、水替えの都度切り戻しをかけましょう。茎が太く葉もカールしていない物が良いです。エチレンガスに弱いため痛んだ花、葉はすぐに取り除き、果物のそばには置かないように。

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