地中海

地中海沿岸原産・分布

オレガノ ディクタムナス

地中海クレタ島原産のハーブ。ライムグリーンの部分はガクで花はピンク色です。丸い葉には起毛しており、産毛がはえているようでフワフワモコっとした質感です。乾燥に強く、色はそのままの状態でいつの間にかドライになっている植物です。丈は約20㎝前後、枝分かれしていますので上手に切り分けて使いましょう。小さなブーケに、あるいはアレンジメントに!

 

ヒペリカム ココバンブー

一年中流通する実物で、色も薄いピンク、クリーム、ライムグリーン、赤、そして深い茶色までバラエティ豊かです。欧米の方はコーヒービーンズなどとも呼びます。今回入手した'ココバンブー'は長さ70㎝、実も大きく沢山ついていました。沢山の水を必要とするため、大きな葉は処理しやや深水で管理すると長持ちします。もともとは夏から秋まで実をつけますが、一年中入手可能です。

薬草としてヒポクラテスの時代(紀元前460-370)から神経痛の緩和などに利用されていました。ちなみに薬草に使われる種類はHypericum Perforatum 別名St. John Wort。もう一つの呼び名はTutsan、フランス語ですべてが健康という意味のToutesaineからきています。

Ref: https://www.holex.com/flowerwiki/hypericum/

カーネーション アルト

70㎝あるカーネーションです。蕾の状態で入荷、水揚げとともにゆっくりと開花しました。予想外に大きなサイズとなってしまいましたのでアレンジメントには入れる事はできませんでしたが、ご近所の皆さんへお配りしました。千葉県干潟JA出荷のカーネーション。本当にお見事です!

気温が高いため日持ちを10日としましたが、もう少し寒い時期でしたら2週間は美しく咲いてくれると思います。

スプレーカーネーション モカスィート

蕾の状態は少しくすんだピンクにみえましたが、開花したらミルクタップリのモカ。微妙な色あいで素敵です。長さも葉の状態もよくかなり沢山のつぼみがついていましたが、皆さんに手渡す前に少し整理しています。小さすぎる蕾はその茎の体力を消耗させるだけですので今ある大きな花に栄養が少しでも行き渡るとよいと思います。使いやすいスプレータイプ。今回は特に小さなアレンジメントでしたのでとても重宝です。

ニゲラ

シリアのダマスカスや地中海沿岸あたりで自生するキンポウゲ科の花。薄いブルー、ピンク、白などのバリエーションがあります。花弁は5日位で散ってしまいますが、花弁がない姿もユニークで目を引きます。和名はクロタネソウ、花名のNigellaはラテン語で黒という意味の'Niger 'から来ているとの事で、シードポットの中にできる真っ黒な種の事を指しています。ブーケに入れるとなかなかワイルドな趣になり、アレンジメントではつなぎの花として大いに活躍してくれます。

ラナンキュラス

ピークシーズンは過ぎてしまいましたが、それでもこの色を見た瞬間に使いたいと思い購入しました。ステムの柔らかさもかえってこの花の特徴と捉え、生徒さんもうまく使ってくれました。切り落とした小さな蕾も開いてくれたほどでしたので、この時期にこのクオリティは生産者さんに感謝です。

カーネーション/ダイアンサス アップルティー

気温が下がる10月頃から日持ちが各段と違ってきます。節の間で斜めに切る事、花瓶を清潔にし、水替えの都度切り戻しをかけましょう。茎が太く葉もカールしていない物が良いです。エチレンガスに弱いため痛んだ花、葉はすぐに取り除き、果物のそばには置かないように。
 

ラナンキュラス

1つの枝に一つの花としましたが、実際には分岐して蕾が3つくらいつく事もあります。あまり小さすぎるものは咲かなかったり、あるいは咲いても長くはもちません。黄色にオレンジや赤紫の淵が入りちょっと野性味ある種類です。花瓶の水は多めに。

ラナンキュラス 'エータ'

ラナンキュラスにしてはアネモネのような姿で珍しく、美しいと思いましたが、数日後には無残な姿になってしまいました。ギフトアレンジメントの中に入れなくてよかったと今思います。品種改良は必ずしもよい所がでるとは限らず、むしろリスクと背中合わせという事を実感させられた一本です。