キッシングボール

キッシングボールはイギリスのクリスマス飾りの一つで、1000年前ごろからその原型はありました。当時は樹の枝を丸めた簡素なものだったようですが、ビクトリアン時代に飾りを付けた華やかなキッシングボールになってきました。大きく作っても小さく作ってもとても可愛いです。赤いリボンと赤いバラの実をアクセントに! 皆さんかなりお気に入りのようです。

<Kissing Ball>

中世のイギリスで流行したクリスマス飾りの一つで、針葉樹で丸く形成され紐で家の出入り口に吊るされます。当時は幼子イエスキリストがこのボールの中に入っているとされ、この聖なる枝の飾り物の下を通る誰しもが祝福され良い知らせを受け取る事ができると信じられていました。

17世紀になると新教徒たちは、ペーガンの風習が色濃く残るこの風習をさけ、キッシングボールを飾る習慣はすたれてしまいました。ですがビクトリアン時代に復活し、中心部にはジャガイモやらリンゴなどが利用され、ハーブなど香りのする植物が針葉樹に取って代わりました。ビクトリアン時代はハーブや花の持つ意味での通信が盛んで、キッシングボールにもラヴェンダー、ローズマリ、タイムやヤドリギなど、'愛と献身'という意味を持つ植物で作られました。とても贅沢でお洒落なキッシングボールであったと想像します。植物の花言葉から 'キッシングボール/kissing ball' と呼ばれるようになったようです。

もう少し詳しいお話しはレッスンでご紹介します。

クリスマス飾り キッシングボール
作者
Kikuko
開催月
11月
デザイン分類
花材の配置
成長点
使用花材
黄金ヒバ
バラの実