インターフローラ ワールドカップ2023 花のワールドコンペティション Day1

Webmaster2023/09/12(火) - 13:46 に投稿
インターフローラ ワールドカップ ノルウェーの選手のカノピー

イギリス マンチェスターセントラルにて4年に一度のフローリストリーの競技会がありました。オンラインでの配信がありましたので利用しました。世界から20か国の参加があり日本からはHironori KomatsuさんとアシスタントとしてRie Hataさんがご参加です。応援していますので今までの努力を存分に発揮してきてください。

全体のテーマは"Our Natural World" 自然への愛と敬意を意味するもので、人類を抱擁してきた自然を守り、未来への継続を強く願うものです。競技アイテムはファイナルまで6つ。それぞれにテーマがあり、根底には今まであった自然、未来への希望が明確にわかるようになっています。

審査においてはアイディア、色彩、バランスやフローなどを含めた構成が見られ、作品においては環境に配慮され、持続可能なものである事もキーポイントです。

Day 1 Heat1(*Heat=Task)9月7日木曜日
タイトル ’Our Forest Canopy' カノピーとは上から垂れ下がる天幕のようなものです。森林の中にいるようなイメージでしょうか...
時間 2時間
広さ 2mx2m 4mの高さまで 骨組みはそれぞれ自国で作成し持ち込んだものを使います。基本的にはオーガニックいわゆるナチュラルな材料がよいのですが、リサイクルできればプラスチックでもOKとの事。

それぞれの作品は言うまでもなく素晴らしくテーマに沿った作品です。ベトナムの方は肺の形をしたストラクチャーでした。十分な呼吸ができる事を意味するそうです。

配色はブラウンからベージュなど優しい物が流行のようで、目に留まりました。やはりナチュラルなものとマッチしやすいからだと思います。韓国のアーチテクチュアル的なオブジェも作り込みが素晴らしく目を捉えられました。自国の歴史的な建築物からインスパイアーされているようです。ノルウェーのデザイナーがなかなかびっくりです。クローズアップがなくどんな植物/ものを補水に使っているのかが分かりませんが、長く縦に上から下に吊るされたカノピーはとても不思議な感じです。

Day1 Heat2 9月7日木曜日
サプライズで内容はその場で発表されます。これはコンテスタントたちにとっては一番ドキドキですが、中には一番楽しいと英国代表のElizabeth Newcombeさんは言っていました。

タイトル ’Bee in our ecosystem’ 生態系での蜂たちの活躍。蜂は受粉に活躍してくれる大切な昆虫で私たちの食生活におおいに貢献してくれています。こんな詩が読まれました。”Hum of the bees is the voice of the garden” by Elizabeth Lawrence.  庭の情景が浮かんでくるような詩で素敵ですね。
時間 15分の考慮時間を経て90分 15分の準備時間中には花に触る事はできません。
広さ 

1.5mx1.5mサイズの鉢の巣のメッシュ部分を模した構造物が準備されており、そこに自由に飾り付けです。花材と資材は準備されたものから選択。全体像の2/3は花や植物を使用し、植物が主体となるように。資材の中で面白い物を見つけました。ワックスで作られた小さな四角いコンテナです。ワックスペーパーもあるとの事です。花は甘く香るエルムレス、オレンジ色のヒマワリ、ダリアなど蜂の好きそうなものが沢山です!

テクニックも人それぞれ、パラレルにクロス、斜め方向のパラレル、トランスペアレントなど様々で現代的です。韓国はユニークなアイディアで構造を分解して縦型に使ったり、女性でもドリルやのこぎりの扱いもお手のモノ!皆さんかなり大胆でダイナミック。全員が同じ資材かと思うくらい楽しめますよ!

配信画面では作品の隅々まで拝見する事はできませんが、それでも私にとってはとても刺激的なイベントです。

写真は Satoko Suganuma-Shakesepeareさんに送っていただきました。ノルウェーの方の作品です。すごく気になるのでリクエストしてお送りいただきました。ありがとうございます。