花の色 白

スプレーカーネーション

真っ白のスプレーカーネーション。本来は春のお花ですが、一年中入手可能です。スプレータイプは大きな花と花を繋ぐために使われます。やっぱりあるといいですね。

茎は節と節の間で斜めに切りましょう。先端につきすぎている蕾を落とすとすっきりして使いやすくなります。エチレンガスに弱いため、果物のそばには絶対に置かない事。アレンジメントに傷んだ花や葉がある場合は即処分してお手入れしましょう。夏の時期は水が濁りやすいので、花瓶をきれいに洗い、茎もこまめに切り戻しをかけましょう。鋏は次回の為に都度消毒です。

カラー キャプテンベンデラ

真っ白で茎も太く長さも十分。素敵なカラーが目に留まりました。縦長のブーケに使うため入荷。カラーは茎が弱く扱いが難しい事が多いので、私のレッスンではある程度の経験者の方のお花です。やはり向きを安定させるのが難しかったようです。でも何事も経験!花に振り回されるのではなく、花をコントロールできるようになるまで練習です。

カラーは数十本に1本か2本は弱い物があります。気温が高くなる頃もし水がすぐ汚れるようでしたら、すべての茎を点検して下さい。水がぬるくなるととろけてしまう場合もありますので早期に発見し、残念ですが処分です。どの花のメインテにも言える事ですが、花瓶とハサミはいつも清潔に保ちましょう。

 

センニチコウ バイカラーローズ

丈が70㎝もあり長いセンニチコウでした。真ん中は白で周りは可愛いショックピンク。スプレータイプで大きな花からかなり小さな花まで様々なサイズのお花がついていましたが、小さな物は水揚げの段階でカットしてゆかないと水上りが悪く、すぐに頭が下がってしまう傾向でした。丈を詰めもう少し花数を少なくして水揚げすればと反省です。

ドライフラワーにするには茎をさかさまにし、空調の効いているお部屋で吊るしておくとよいでしょう。色も褪せず綺麗に乾きますが、やっぱり最初の水揚げが大事かな....

フロックス

ガーデンフロックス、宿根フロックスまたはオイランソウで流通しています。背丈は80-120cmまで伸びる夏のお花で、原産は北米の東側から中央部まで。7月から9月頃まで長く咲くようです。切り花ですと暑い時期にも一週間くらいは持ちます。ある程度開花が揃うととても美しいのですが、最初に開いた花から順次よく散りますので常時掃除が必要です。家の中でほのかな甘いがすると思っていたらこの花から優しい香りが漂っていました。

 

イタリアンルスカス

マルバルスカスよりかなり小さな葉が密集して枝に付きます。笹の葉のように細長い形をしているので笹葉ルスカスなどとも呼ばれます。長さ約60㎝。アシバガート・トルクメニスタンが原産。輸入が多いのですが、今回は国産でお値段もお手頃、とてもよいお品でラッキーだったと思います。

ref: https://www.marcheaozora.com/?pid=132191984

 

ホザキナナカマド

5月下旬ごろに深い緑色の葉の先端から沢山の小さな粒のような蕾を付けた穂がところどころから出てき、その円錐花序の蕾が開花してきます。遠目で見ても真っ白で深緑とのコントラストも美しく、いつか使ってみたいと思っていました。葉は小さい葉が13から23枚からなる奇数羽状複葉で、葉は鋸歯葉ですが柔らかく痛くはありません。

ウエストリンギア / ウェストリンギア

中間色に合わせる優しい色合いのリーフを探していたところ、この葉を見つけました。ウェストリンギアはローズマリーにも似ていますが、もっとソフトでややデリケート。ただ茎はフローラルフォームに刺さるくらい強いので扱いやすい植物だと思います。

乾燥に強い植物とありましたが、それは根がついている時の状態ですので、茎をナイフで斜めに切りしっかりと水あげします。アレンジした後も水は必要ですので補水してください。

マダガスカルジャスミン

筒状の先端が開き、そこから甘い香りを漂わせるお花です。かってはウェデイングブーケにとても人気で注文しないと入手できない高貴なお花でしたが、ありがたいことに今は鉢で出回っています。レッスンでは開花が間に合わずいかわいそうでしたがちょっと花びらを押し開けて中にビーズを入れました。ジャスミンと呼ばれますが、これは香りがジャスミンに似ているためで、ジャスミンのモクセイ科ソケイ属とは異なり、こちらはキョウチクトウ科シタキソウ属といグループです。アフリカ南東部の島、マダガスカル原産で蔓性の植物です。プラ鉢に入って売られている物は毎日かかさずお水をあげて下さい。水はけよく仕立てられているので、気を抜くとすぐに萎れてしまいます。

アンスリューム フォルテッツァ

仏炎苞は白地に先端がピンク。美しく目を惹くコンビネーションです。こちらは肉穂花序の部分は太く艶やかでした。これなら長く頑張ってくれると確信です!お店にお届けするお花は環境状態が一般家庭より厳しく、夜間の暑さと昼間の空調の風などで厳しい環境です。少しでもよい物を見極めないとご迷惑をおかけしてしまいます。

アンスリウムは南米コロンビアやエクアドルの原産。暑さに強く独得な容姿が目を引き付けます。色のついたハートシェープの部分を仏炎苞(ぶつえんぽう・英語ではspathe)と呼び、中心部から出ている棒が密集した花が付く肉穂花序(にくすいかじょ・英語ではspadix)です。葉は濃いグリーン、尖った先端に向かって葉のボディが徐々に細くなっていく形ですが、花ともよく似た形をしています。花、葉も切り花としては非常に長持ちです。普段の手入れも簡単、少しずつ茎を切り戻すだけです。

モカラ クリスティーンホワイト

モカラ’クリスティーンホワイト’は白地にピンクのスポットが入る上品な品種です。モカラは輸入でだいたい1週間もすると傷みがでてくるのですが、今回は気温も適温に近く、また品質も非常によいお花だったため10日は綺麗な状態でした。冬に使うより暖かくなってきた今の時期の方が良いのかもしれないです。

モカラはシンガポールにて、ラン科のアスコセントラム属、バンダ属とアラクニス属を掛け合わせて作られた育成種です。それぞれのよい所を取って生まれた品種ですので、色もよく日持ちもします。本来暖かなエリアの花の為冬の寒さはとても苦手です。暖かさを好むラン類、アンスリュームなどは適温で管理してください。水あげがスムーズですと一週間は花の色も褪せず楽しむことができます。この花は状態のよい物とそうでない物のギャップが大きいので確認が必要です。海外からの輸入は必ずしも上等なものばかりではありません。モカラを購入する時は花がくたびれて下向きになっていないかよくチェックしてください。上手く水が上がっていればハリがあり写真のように綺麗です。

蘭は一つの茎にいくつもの大きな花が付くため、飾っている途中元気がなくなってしまう場合もあります。そんな時は下の花2-3輪を潔く切り落とし、茎をナイフで斜めに大きくカットして新鮮な深水に入れて下さい。