花の色 白

カスミソウ アルタイル

今まであまり使用するチャンスがなかったのですが、ヨーロッパのフラワーショーなどで数々の新種の花を目にしていたため、いつかカスミソウをメインにしたフラワーデザインを作ってみたいと思いました。実際カスミソウのコンペなどもありましたが、タイミングが合わず時間が流れてゆくばかりでした。やっと素晴らしい花に出会い思いかなって実現しました。

カスミソウは繊細と思われている方が多いのですが、実際はそのイメージを大きく覆すほど丈夫です。今回のお花’アルタイル'は毎年花をつける宿根タイプ、ジャパンフラワーセレクション2008-2009 受賞品種との事です。原産地は西アジアから東ヨーロッパ、比較的涼しいエリアで育ちます。当然のごとく気候、特に湿度も少ない秋口から本領発揮です。

アメリカンホーリー

美しい赤い実でクリスマスホーリーとの名前もあります。米国東部沿岸及び東南部一帯に広く分布。雄雌異株で、両方しかも複数株がないと受粉せず。艶やかなグリーンの若い葉には棘がありますが、古い葉にはありません。ヒイラギの類としてはそれほど痛くないので扱いやすいです。4月から6月ごろ小さな白い花をつけます。 成長はゆっくりとの事ですが、それなりに大きくなります。ダイナミックな枝ぶりも素敵で、数年前イギリスで使った時からのお気に入りです。今年は東京の市場で発見!嬉しいデス。ref: USA plant data

実をたくさんつけた枝は本来は長いです。

バラ

レッスンで使う中輪サイズの白バラを探していました。名前のないバラが目にとまりましたが、まだ蕾の状態。茎や葉の状態で判断し購入しました。切り戻しをかけながら10日も楽しめました。さらに2週間後にブーケとして短くカット。すでに終わりかけていましたが短くした事により再び水があがり、主役として役目をはたしてくれています。こんな事なら全部取っておけばよかったと後悔したくらいです。

一般的にバラは日持ちがしないとの認識が多いかと思いますが、冬のバラは素晴らしく長持ちします。特に玄関など暖房のない場所ですとお値段以上の幸せなリターンがありますよ!

白バラのウィンターブーケ

シンピジューム メロンパンナ 

ネパール、ミヤンマーや中国の山岳部の冷涼なエリアが原産です。春に花をつける春蘭の仲間で、一年中入手できますが、初冬から本領発揮する花です。優しい香りも楽しめる品種が多く、アレンジにも活け込みにも向きお正月に用意したいお花の一つです。花が多く付きすぎていると水の上りが悪く難しい時があります。ファレノやシンピジュウムなど立派なラン程花が多く付き水揚げが悪いものです。万が一花が萎れてきてしまった場合は、下の花数個を切り落とし、思い切って短く茎をカットしてください。消毒したナイフで大きく斜めに切ると表面積が広がり水上りも早くなります。

徳島県が日本一の生産地です。ref: シンピジューム

野バラの実

小さな野バラの実は秋口から出回り初冬まであります。ちょっと何か足りないとき素敵な赤で応援してくれます。ドライになっても色はほぼこのままですのでクリスマスリースやスワッグ、ブーケにもアレンジにも万能で活躍してくれます。

マトリカリア シングルベグモ

小さくてかわいいキク科の小花で、バルカンやコーカサスなど西アジアが原産です。花も葉も多くついていますので整理してからのご利用をお薦めします。数日経つと花粉が飛び出しますので花粉症で敏感な方は注意が必要です。秋から春まで出回りアレンジメントや小さなブーケに大活躍です。

野バラの実

オレンジかかった野ばらの実です。秋の演出には欠かせないアイテムですね。どんな花ともマッチします。水をしっかりあげると実にも張りがでて美しい状態が長く続きます。ドライになってもクリスマスリースなどに入れられますので捨てないで全部利用しましょう!

アンスリューム エンジェル

小さなサイズのアンスリューム。主役ではなく脇役で使いたかったのであえてSサイズ。でも触感がテカテカしていてやっぱり目立ちます。色も明度が一番高い白ですので他の色とのミックスは難しいかもしれません。細い茎ですがやはりアンスはアンス。長く楽しめるお花の一つです。

フジバカマ

秋の七草の一つ 薬草として古くから用いられていました。花はとても小さな花が密集して茎の先端に付き、開花と共にシベが出ます。あまり目立つものではありませんが、対生につく深く3裂の葉は美しいです。桜餅のような香りがあり、平安時代には干した茎や葉を洗髪に用いたり、防虫、芳香剤としての利用があったとの事です。

今回入荷した物は斑入りもあり、紫の花に混じり白の花もありました。他の菊類同様比較的長く楽しめる花ですが、私は様々な花粉症があるため別の部屋に置きました。
 

コチョウラン

白の胡蝶蘭は気品があり、なおかつとても長持ちしてくれるお花です。最近は小さくご家庭でも気軽の楽しめる様々な色のミディサイズも鉢モノで出回っています。

今月はコサージュとヘッドドレスのレッスンのために入荷。高価な花ですので一輪一輪大切に使いました。

蘭の花は本来とても長持ちしますが、花が沢山ついている場合など全体的に元気がなくなる事があります。そんな時は、茎をナイフで斜めに切落し深水で管理。それでも水が上がらない場合は花を数個処分してください。花の置き場所は直射日光とエアコンの風のあたらない場所が好ましいです。