花の色 橙 オレンジ

ジニア/ヒャクニチソウ クィーンライムオレンジ

和名は百日草。暑い季節から秋ごろまで長く咲く花です。鮮やかな赤やオレンジから白に優しいピンクまで色も豊富でサイズも様々。今回はライムかかった複雑な色です。ラフィアのフレームに合わせるためナチュラルテーストの花材を探していました。色もライムグリーンかかったオレンジで微妙なニュアンスです。ジニアエレガンスなど八重咲や、鮮やかなオレンジに模様が入るメキシコヒャクニチソウ、葉が細いリネアリスなどがあります。今回はあまり日持ちしませんでした。この花は当たりかハズレかがはっきりとしているように感じます。当たりを見極めるのは難しいデス。

キク科ですので花粉が飛びます。過敏症の方は季節を問わず注意が必要です。

*花言葉は福花園さんからのコピーです。https://fukukaen.co.jp/zinnia-hanakotoba/

フォルミウム / ニューサイラン

縦に細長い葉で2m近くまで育つもの物もあります。一年中流通していますが、シンプルな葉は涼しげで、いつも私は夏に使っています。特別な手入れは不要で、茎を少しずつ切り戻せば暑い夏でも10日は頑張ってくれます。線の強調が欲しいアレンジメントなどに相応しい植物です。国産も流通があります。

名の通りニュージーランドが原産で、年間を通して入手が可能な植物の為、手の器用な現地のマオリ族はこの繊維を用いて、マントやスカートを編んで作ったり、魚の網を作ったり、かごを編んだり、紐を作ったり、布を作ったりとテキスタイルとして様々な品目に活用しています。その事はなんとキャプテン・クック(James Cook 1728-79、イギリス海軍士官、海洋探検家で海洋地図を作った人)の文献に記載があったそうです。
ref: https://en.wikipedia.org/wiki/Flax_in_New_Zealand

ファレノプシス/胡蝶蘭 ロッティプリンセス

優しいく薄い黄色とピンクが混ざったような色です。派手さはなく上品です。何に入れても品よくまとまるような気がします。

蘭をはじめトロピカルなエリアで育つ花々は暑さに強いですが、人にとっても暑いと感じる時は毎日お水替えをしてください。茎も洗い、少しずつナイフでカットし茎の先端をリフレッシュしましょう。ちょっとの手入れで花は長くお楽しみいただけます。もしアレンジメントに入っている場合は、最後に残るお花だと思いますので、茎を切り戻し一輪挿しにして飾ってもよいと思います。

トルコキキョウ NFマンゴー

E. 'NFマンゴー' 何と言ってもこの柔らかな雰囲気の色が魅力的です。優しいクリームにうっすらとしたピンクが混じり、甘いアプリコットの果肉のような雰囲気が漂います。花弁のフリンジも強すぎず気品あふれるユーストマです。 いつも気温が上がってきたらトルコキキョウの季節と思っています。他の季節も流通量は豊富ですが、やはりこの時期に咲くお花ですので暑さに強いのです! ダブル咲きでよい物は一枝から5輪ほど花が付いています。この時期長くお楽しみいただけるお花の一つかと思います。

北米 ワイオミング州南東部、ネブラスカ、テキサス南部やメキシコなどミシシッピ川とロッキー山脈の間の草原地帯が原産。現地で咲いていた花はうす紫色、テキサス・ブルーベルという愛称で親しまれてきました。日本での交配が進み花はシングル咲き・ダブル咲き色も白、グリーンかかった白、クリーム、優しいオレンジピンク、優しい黄色、紫と白の複色があったりととても豊富です。気温の高い時期にありがたいお花です。よい物でしたら5輪も6輪も一枝につきますので華やかになります。アレンジメントにもブーケにも向きます。

水に浸かる部分の葉はきちんと処理をしましょう。小さなカケラでもバクテリア発生の原因になります。もともとは初夏のお花ですが、今は栽培により一年中入手が可能です。

スプレーカーネーション

スプレーカーネーションは一本の枝から沢山の花が出ていて、フラワーアレンジメントをする人にとってはとても重宝するお花です。ですが私の所のように小さなフラワースクールでは25本束の沢山の花が不要な時もあります。幸い輸入物でしたが10本束がありました。円安にも関わらず価格も十分手の届く範囲です。花の色はおちついたピンクベージュ色。名前がなかったのですが購入しました。開花にかなり時間がかかりレッスンには蕾の状態で使いました。もう少し開いている物があればよかったと思っています。

茎は節と節の間で斜めに切りましょう。先端につきすぎている蕾を落とすとすっきりして使いやすくなります。エチレンガスに弱いため、果物のそばには絶対に置かない事。アレンジメントに傷んだ花や葉がある場合は即処分してお手入れしましょう。

アスチルベ ピンクグロリア

とても趣のある花で、空間を埋めるトランジショナルフラワーとして使います。以前はちょっと価格は高めでしたが今年お手頃になっている事に気が付きました。水落ちしやすく4日位しか持たないのですがアレンジメントもブーケもふんわりとして優しい雰囲気となりますので手が伸びてしまいました。

水揚げは湯上げがお勧めです。一気にしっかり先端まで水を飲ませないとすぐに水落ちしてしまいます。

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マリーゴールド

花は小さく細い茎でしたが、鮮やかなオレンジ色がひときわ目立ち私の目を捉えました。夏らしい元気な色が気に入り持ち帰りました。フレンチマリーゴールドの花びらが一重タイプです。多色を使うブーケの中でもよいアクセントになる事は間違いありません。

マリーゴールドは北米原産のアフリカン/アメリカンマリーゴールド(センジュギク、Tagetes erecta L.)とメキシコ原産のフレンチマリゴールド(コウオウソウ、Tagetes patula L.)の2タイプが園芸品種で見られます。現在はTagetes patula L.がTagetes erecta L.と同意語とされ、Tagetes erecta L.と示されています。

ref: https://mikawanoyasou.org/data/kouousou.htm

ref: https://fukukaen.co.jp/marigold-hanakotoba/ 花言葉

 

バラ シャインオン

花弁に細かいウェーブが入り花びらの数も多め。蕾の段階で重く立派なお花でした。とても華やかでしたが、開花が進むと花びらが群れの為数本茶色くなってしまいました。こうなると数日後には花が腐り花首からバサッと落ちます。また開ききった時にあまり美しくない中芯が見えてくると、私には魅力が半減です。バラは短命だからこそ美しい物を求めたいです。とても立派だったのですが残念です。

 

バラ ケンジントンガーデン

花びらの外側はやや強めのサーモンオレンジ、内側はシャーベットのような薄いオレンジですが、開花すると色は完全に優しいオレンジに変化します。ひらひらとしたウェービーなフリンジの花びら、平べったく咲く形もお気に入りです。バラは一般的に5日位の日持ちですが気温が高いとやはり短命の傾向です。

葉に艶があり思い頭を支えられるくらいの太い茎を選びましょう。花瓶で楽しむ場合は水に浸かる部分の葉を取り除き、ナイフで茎を斜め切りが良いです。こまめに切り戻しをかけると先端の花まで水が上がりやすくなります。

バラ ラ・シャンス

ちょっと強めのオレンジピーチ。中輪ですので作ろうと思っている作品にはちょうどです。カップ咲で、コロンとした丸みのある形も可愛いです。カップ咲のお花は剣咲タイプよりデリケートで短命の傾向にあります。手元にあったものが4日目にしてお水替えの時に触ってしまい、花びらが散ってしまいました。もう少し長く楽しみたかったのですが残念!

バラを花瓶で楽しむ場合は、水に浸かる部分の葉を取り除き消毒したナイフで斜めに茎を削ぎ切りが望ましいのですが、鋏をご利用の場合はなるべくよく切れる鋏でカットします。バクテリアの発生を抑えるためにもぜひ花瓶と道具は清潔に!