花の色 白

ルスカス

一年中入手可能なのはありがたいです。特に八丈島産の物は高品質でいつもお気に入りです。

艶やかな濃いグリーンでとても使いやすい葉物です。葉の部分は茎が平べったく変形した物で、葉の裏側に花が付いている場合があります。アフリカ北部のアルジェリア、モロッコ、チュニジア、スペインやシチリアやマルタ島、地中海沿岸原産。葉の色も変わりにくく大変長持ちです。

ブーケやアレンジメントに切り分けて使います。長い茎に沢山葉がついており、下の方まで余すことなく使ってしまいます。

Ref: The Kews http://www.plantsoftheworldonline.org/taxon/urn:lsid:ipni.org:names:540453-

シャクヤク 三礼加(ミライカ)

昨年も全く同じ時期にこの花を購入していました。豪華な八重咲の白品種。蕾の時はわずかにピンクが見えとてもエレガントな品種です。甘い香りもする季節のお花です。開花期間が限られているため花の定期便をご利用の方向けに入手しました。ご自分ではなかなか購入しないとの事でとても好評でした。

芍薬も茎が長く花にもボリュームがあるため水揚げが難しい植物です。私は蕾の時に色が出ていて少し開きかけた花を買い、かならず深水で水あげをします。葉が多く付いている場合は水につかる部分を処理し、湿らせた新聞紙にくるんで水あげをするのもよいです。また茎を炭化するまで焼きすぐに水につける方法や化学処理もありますが、新鮮なものは特別な処理は必要ありません。

アジサイ/ハイドランジア

アジサイは水落しやすい花ですが最初の水揚げと途中の手入れでかなり長く楽しめます。

  • 水につかってしまう部分の葉を取り除く。
  • 花瓶の水の量はやや多めで花の茎が半分以上つかる状態を保つ。
  • 2-3日に1度ずつ茎を切り戻す。茎の先端に縦に切り目を入れてもいいです。

*紫陽花フレッシュとクラシックタイプの違い
春先から初夏にかけ、しっかりと成長し色が出てきた時の花をフレッシュと呼びます。そのままのにしているとやがて落ち着いた色に変化してきます。その時の花をクラシック・ハイドランジアと呼んでいます。アジサイは樹についている時間が長いほど、切り花にしたときにも長持ちです。

<ドライフラワーに>
クラシックタイプ* のアジサイでしたら、色が変わって水も吸わなくなったタイミングで、葉をすべてカットし花瓶の水を捨ててください。梅雨や夏の時期はフレッシュの時と同様エアコンの風が直接当たらないようにします。エアコンの風でドライにすると花びらがしわしわになってしまいます。今回はフレッシュタイプで、しかも色が白ですのでドライフラワーには向きません。

コバノズイナ

花リョウブとして名札が付いていましたが生徒さんがズイナと言っていましたので調べてみると葉が明らかにズイナのものでした。別名をヒメリョウブと呼ぶそうで、ちょっとややこしいです。白く長い穂状の花が付き、丸い花とは異なる趣です。森の自然の雰囲気もあり、また今の時期ライムグリーンの葉も素敵です。ただ水が下がりやすいため、花を優先するために葉はかなりさばいて利用しました。季節の花は、積極的に取り入れてゆきたいですね。

Ref:  https://www.uekipedia.jp

ニゲラ ミスジーキルホワイト

いつもはブルーのミスジーキルですが、今回はウェディングブーケの花でしたので、白を選択しました。脇からも花枝が出ていてスプレータイプとなります。本来はこの咲き方ですが、いつも購入している物は人の手が入り、一本の花に栄養を集中させ立派な花を一つだけつけた状態です。少し小ぶりだったのですが、他の花を引き立てる役目がありますのでちょうどよいと感じます。

シリアのダマスカスや地中海沿岸あたりで自生するキンポウゲ科の花。薄いブルー、ピンク、白などのバリエーションがあります。和名はクロタネソウ、花名のNigellaはラテン語で黒という意味の'Niger 'から来ているとの事で、シードポットの中にできる真っ黒な種の事を指しています。ブーケに入れるとなかなかワイルドな趣になり、アレンジメントではつなぎの花として大いに活躍してくれます。

キボウシ

ギボウシの名は花のつぼみの部分が神社・寺院の橋の廻縁の高欄や橋の欄干の飾りに使われている擬宝珠ににている事から呼ばれるそうです。リュウゼツラン亜科 Agavoideae 花の写真 http://act-flower.com/node/438

英語ではオオバコユリ plantain lilyと呼ばれますが、これはキボウシの葉がオオバコの葉に似ている事からきているとの事です。日陰を好みイギリスでも大人気の植物です。 葉からは粘りのある液がでますので、切ってから数日はこまめに水を取り替えて下さい。

タラスピオファリム / 西洋ナズナ

ペンペン草などと呼ばれどこにでも生える雑草ですが、花屋で扱うのは栽培されているものです。そのため細くてもかなり日持ちします。ブーケやアレンジメントにフィラー(空間を埋めるための花)で使うと、やわらかな雰囲気になります。小さな白い花が咲いていますが、日が経つとその花もいつの間にか小さな実になっていたりします。長く形を保ってくれるため重宝しますのでお勧めです。

アブラナ科でマスタードと同じ部類との事ですが、農薬を使っている可能性があるため食べないほうが無難です。ヨーロッパ原産、比較的冷涼な気候を好みますが、出回る頃は春か初夏、水切れさえしなければ問題ありません。

リューココリネ ストライプブルー

見かければかならず購入するお花です。水があがればとても強い花ではありますが、茎が繊細ですので扱いは丁寧に!小さなブーケ向きです。

南米チリ原産の特有種 芳香があり白、紫、紫に赤などの複色もあり。こちらは交配品種。この交配品種はやはり香は弱いです。学名にあるLindl.は John Lindley 英国人の植物学者/蘭研究者(Orchidology)

ニゲラシード ブラックポット

ニゲラの種です。花が散った後そのままにしておくとこんな形になります。ブラックポットと表記されていました。中には黒い種が沢山入っています。まだ時期的にはニゲラの花を庭で見るのは早く、栽培されているシードヘッドです。ユニークな形をしており、ちょっと野性的な所が魅力と思います。シードヘッドですので、ドライにもなりますが、フレッシュなこの色のまま使いたいですね。

シリアのダマスカスや地中海沿岸あたりで自生するキンポウゲ科の花。薄いブルー、ピンク、白などのバリエーションがあります。和名はクロタネソウ、花名のNigellaはラテン語で黒という意味の'Niger 'から来ているとの事で、シードポットの中にできる真っ黒な種の事を指しています。ブーケに入れるとなかなかワイルドな趣になり、アレンジメントではつなぎの花として大いに活躍してくれます。

カモミール

マトリカリアをさらに小さくしたような花が付きますが、茎は柔らかく葉もまた切れ込みが深く細かい羽状複葉が付きます。紀元前2千年のバビロニアでも薬として使用され、今でも精油やハーブティーの利用があります。

キク科ですのでやはり長持ちします。私はキク科の植物の花粉が苦手で、ラップをはずさず写真を撮っていますが、植物は切り花となっても呼吸をしていますので、必ず包装は外して花瓶に入れて下さい。ほのかなリンゴのような香りもお楽しみ下さい。

ref:  https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp/yakusodb/detail/003480.php