花の色 白

エリカ プリンセス・オブ・ウェールズ

エリカ 'プリンセス・オブ・ウェールズ' は少し長めの筒状の小さなお花がびっしりと枝についています。輸入ですが状態も良く先端までとても綺麗です。丈もそれほど長くないため持ちもよいと判断しました。ハーブや小花を集めたルーズなスタイルのタジマジブーケ用です。

エリカは荒地という意味のヒース(heath)とも呼ばれる低木で可愛い筒状の花が鈴なりにつきツツジ科のエリカ属に含まれます。切り花としてヨーロッパでは秋口から出回り、ドライになっても色褪せしないためクリスマスのリースなどに使われます。

ワックスフラワー クリスタルパール

今回は初めから状態が良くなくボロボロと落下。国産を探せばよかったのですが目の前にある束をピックアップしてしまいました。秋から早春にかけてオーストラリア産のものが流通しますが今の時期は注意が必要かもしれません。

オーストラリア西部原産。現地では4mにも達するお花です。uncinatumはラテン語で「引っかかる」という意味で、細い葉が絡まりどこかに引っかかりやすい事からとの事です。また蕾がつややかでまるでワックスがかかっているような花からワックスフラワーともよばれます。花びらはシングルかダブル、白、ピンク、ベージュなどあります。しっかりと水揚げすれば10日は長持ちしてくれます。今までは南半球からの輸入のため夏の間は入手できませんが、秋から春まではちょうど現地が暖かくなる頃流通があります。クリスマス時期はとても重宝してくれます。独特の匂いがありますが、それも魅力と感じます。この花は最初の水あげが難しいお花です。茎を斜めに深くカットしじっくりと水揚げが必要です。もし枝別れが多く葉も沢山つきすぎると感じる場合は少し整理するとよいと思います。

リューココリネ コキンペンシス

ひらひらと軽い白とブルーの複色のお花です。このお花も交配により沢山の品種があります。南米チリ原産の特有種。すらりとしたスレンダーな茎の先端に5弁の花びらを持つ花が4つから5つそれぞれが違う方向を向いて散形状に咲きます。芳香があり白、紫、紫に赤、ストライプが入るもの、複色など多数あります。コキンペンシスは中心部分は白地で外側に行くにつれ薄紫色。透明感ある優しい色合いのため、他の花を邪魔するほど主張はしてきません。一般的な事ですが交配品種の香は弱いですがこの品種は昔からあり、香りもかなり強く感じます。学名にあるLindl.は John Lindley 英国人の植物学者/蘭研究者(Orchidology)

シレネブルガリス グリーンベル

ふわふわとした風船のような花が下向きに咲き、軽く感じ他の花とは全く異なる趣で、この花があるとなぜか周りが和やかになってしまいます。昔は薬草としての利用がありで若い目や葉はエディブルとの事です。日本で自生しているのは見たことがないのですが、ヨーロッパでは普通の雑草のように生えているみたいです。花もちはそれほどよくないのですが、ついつい買ってしまいます。尚、花屋で扱う草花も消毒されている可能性がありますので、食さないようにしてください。

レモンリーフ

少しゴワゴワとして硬い触感ですが、葉の表面積が広く枝自体も丈夫なためブーケの花のサポートに使ったり、アレンジメントのベースをカバーしたりと使い道が多いグリーンです。このリーフに関しては輸入もので為替の影響が顕著に出ます。少しばかり円高になってきましたので購入してみました。

レモンリーフと呼ばれますが、英国ではサラル Salalもしくはゴーテリア gaultheriaと言わないと通じません。北米東部が原産。状態が良ければとても長持ちしますが、今回の物は少し乾燥気味でした。

デンファレ シンガポールホワイト

東南アジアの暖かいエリアが原産ですが、周年入手は可能です。’シンガポールホワイト'は花の形がよく気に入っています。

原種系の蘭デンドロビウム・ギバナムの交配種。デンドロビウム ファレノプシスの流通名ですが、花の形が胡蝶蘭に似ている事からこのように呼ばれています。ref: https://www.aos.org/orchids/additional-resources/dendrobium-culture.aspx

ステムが長い蘭は水が先端まで届きにくく管理が難しい花の一つです。もし花が付きすぎている場合はトップの小さすぎる蕾を数個カット、あるいは下の花を1~2輪整理するといささか長く楽しめます。切り分けてアレンジメントに利用すればすべての花に水が行き渡りますので有効的な利用法です。その際はステムをアレンジする前に30分程度水を吸わせコンディションを整えると張りが戻りよい状態となります。せっかく巡り合えたお花、大切に最後まで飾ってあげたいと感じます。

イキシア パノラマ

一見見落としてしまいそうなほどスラリと細長い植物です。イギシアは南アフリカケープ地方原産の球根植物です。現地では約40種類くらいの自生種があるとの事です。球根植物は往々にして切り花となっても長く持ってくれます。この花も一週間としましたが、気温次第で10日は美しい状態を保てます。今回入荷の物は今までで一番美しく、しかもハイクオリティです。

イキシア 'パノラマ' 開花すると中心部の濃いピンクが目を捉えます。
イキシア 'パノラマ' 開花すると中心部の濃いピンクが目を捉えます。

水上りもよく特別なお手入れは不要ですが、花瓶の水を替える時に切り戻しをすると茎がリフレッシュされてよいと思います。

生産者:サクマ農園 様

チューリップ 紫雲

ひときわ背の高いチューリップでした。白地に赤紫の模様が花びらの横に入り、ちょっと変わった品種です。こちらは自分用にキープでした。

チューリップは中央アジア イランパミール高原、ヒンドゥークシュ山脈、カザフスタンステップ地帯、西アジアのトルコアナトリア地方が原産。

チューリップもアネモネと同じで切り花になっても開閉運動しながら毎日楽しい変化があります。今日ポジションを決めても明日になると違った方向にむいている事もざらですので、そこはこのお花の特徴という事でご愛嬌デス! ちなみにチューリップの開閉運動(または傾性運動)は温度に影響されるとの事です。気温が低い時は花びらの外側が伸び、高い時は花びらの内側が伸びるそうです。暖かい部屋ではこれがチューリップというくらい大きく花が開き、原型をとどめないほど変貌していますね。チューリップの葉を処理する時は茎を傷つけないように気を付けてください。ナイフを使う場合はゆっくりと慎重に!レッスンではナイフで葉をきれいに落とす方法もご紹介しています。

ユキヤナギ 小雪

三寒四温の3月。我が家のユキヤナギも中旬すぎから蕾が膨らみだしました。さすがにトップシーズンで値段も落ち着き、開花もスムーズです。やはり旬のお花は美しく利用しない手はありません。ガーベラの間からチラチラや、植生を考えたアレンジメントにと利用範囲は広くすべての枝を使いきりました。

日本、中国西部原産。薄いピンク色もあります。フィラーとしてはコスパ抜群でレッスンではこの時期ヘビロテとなっています。

茎はとても固いです。枝切ばさみを用意し、茎を縦に割りをいれると水がりがよくなります。木槌で茎の先端を10㎝位たたく方法もありますが、その際は茎を洗ってから花瓶に入れましょう。

 

リューココリネ ストライプス

南米チリ原産の特有種。すらりとしたスレンダーな茎の先端に5弁の花びらを持つ花が4つから5つそれぞれが違う方向を向いて散形状に咲きます。芳香があり白、紫、紫に赤、ストライプが入るもの、複色など多数あります。一般的な事ですが交配品種の香は弱いです。学名にあるLindl.は John Lindley 英国人の植物学者/蘭研究者(Orchidology)

今回は長さ65cmのもの。大きなブーケに散らしたかったので長さを求めました。とてもデリケートな花ですので花弁は傷みやすく取り扱いも注意です。