花の色 白

カラー クリスタルブラッシュ

クリスタルブラッシュは茎が良く曲がる種類です。すらっとした茎を見せたデザインも美しいです。今回は少し細目でしたがかなりよいお品でした。トリフォリウム’ユメホタル'と合わせてお届けでした。もし高めにアレンジしたい場合は太めの茎を選びましょう。フローラルフォームに挿す時は、予め木の枝などで穴をあけてしっかりと差し込みます。茎が柔らかいので無理は禁物です。

花瓶に飾る場合は切り戻しをしながら管理してください。カラーは数十本に1本か2本は弱い物があります。気温が高くなる頃もし水がすぐ汚れるようでしたら、すべての茎を点検して下さい。水がぬるくなるととろけてしまう場合もありますので早期に発見し、残念ですが処分です。どの花のメインテにも言える事ですが、花瓶とハサミはいつもきれいにしバクテリアの発生を少しでも抑えましょう。

バラ ティネケ

純白のウェデイングドレスのデザインはクラシック。ご本人のご希望はグリーンがのった白のバラ。とても華奢な花嫁様でしたのでビラビラタイプの大振りなバラは真っ先に消去。このカテゴリーに入る王道のバラでしたらこの花しかないでしょう!もうこの品種をご存じないフローリストもいらっしゃるのではないでしょうか。白薔薇のマスターピース R. 'ティネケ'、エレガントで素敵です。

シンピジウム/シンピジューム ピコリーナ

淡いピンクと白の複色です。品の良さが感じられます。ワイヤリングで作るブーケとアレンジメントの両方に使う目的で購入しました。

シンピジュームはインド、ネパール、中国などをまたぐヒマラヤの高山地約1000mくらいの場所が原産の物と台湾など比較的暖かい場所の原産の物両方があります。ハイブリッドですので良いとこどりで寒さや高湿度に強い品種が多いです。

優しい香りも楽しめる品種が多く、アレンジにも活け込みにも向きます。ファレノやシンピジュウム、ヴァンダなどの蘭類は大きな花が多く水あげも時間がかかるものです。花に元気がなくなってしまった場合は、下のフロレット数個を切り落とし、丈も短めにすると元気が出てきます。消毒したナイフで大きく斜めに切ると表面積が広がり水上りも早くなります。

キンギョソウ レジェホワイト

真っ白なキンギョソウです。茎を切るのが惜しいほど立派なお花でした。アレンジメントとブーケに分けて使いました。暖かくなっても花持ちはあまり変わらず一週間は持ちます。食用(エディブルフラワー)でも流通がありますが花屋で扱うものは農薬の可能性がありますので食さないように!

花瓶で管理する時は茎を斜めに切り戻しましょう。アレンジメントのフォームを使った場合は大きな花だけに水切れに注意です。

リューココリネ 紫紺

花の中心部は白で、外側は濃い紫色の複色。名前は '紫紺' 。すぐにどなたの生産が分かるくらいよいお品です。迷わずゲットしました。南米チリ原産の特有種。すらりとしたスレンダーな茎の先端に5弁の花びらを持つ花が4つから5つそれぞれが違う方向を向いて散形状に咲きます。芳香があり白、紫、紫に赤、ストライプが入るもの、複色など多数あります。一般的な事ですが交配品種の香は弱いですがこの品種は昔から強い香りがあります。学名にあるLindl.は John Lindley 英国人の植物学者/蘭研究者(Orchidology)

ラナンキュラス

名前がなかったのですが、白地にほんのりと薄ピンクの中心部です。開花するとほぼ真っ白でした。4月ともなるとラナンも終わりに近づき花のサイズも大きくなります。ご注文の花束に入れようと思いましたが、持ち帰ってからの展開があまりにもサイズオーバーのため手元に残しました。頭が重いため5日位するといくつか花首が折れだしました。

水に浸かる部分の葉はすべて取り除きましょう。鋏と花瓶はいつも清潔に。花瓶の水を替える時に茎を斜めに少し切り戻ししてください。少しの手入れでお花は長持ちします。

花言葉 ref: https://hananokotoba.com/ranunculus/

宿根スィートピー

ぷっくりとしたやや肉厚の花弁を持ち、蔓が伸び何かに絡みついて長く伸びるタイプのピーですが、本日は花のついている先端だけのつまみと呼ばれる部位で40㎝位の短い物です。今頃出回る宿根ピーは丈が長い物ですと、葉付で平べったい茎から枝分かれしその先端にも花がついていますので、切り分けて使います。絡みつく蔓もまたユニークです。さわやかな香りも楽しめますのでお値段の価値はあります。

イタリア南部シチリアやクレタ島原産の花。可憐そうですが丈夫で一週間かけて蕾まで開花します。宿根タイプは春本番桜の咲く頃から出回ります。

スカビオサ フエゴベルデ

野性的なスカビオサを発見しました。なんと花からさらに茎が伸びその先端にも小さな花を付けています。モサモサしていてあまりにもワイルドで我が心つかまれ、ついつい手を伸ばしてしまいました。スカビオサはたいてい頭が下がってしまう植物ですが、この品種に限ってはパキンと背筋を伸ばし、さらに成長してゆくような雰囲気すら感じました。花持ちも抜群によく脱帽です!S. 'フエゴベルデ'は生産者様のオリジナル品種との事です。スカビオサ自体は夏の花ですが、晩秋から今頃まで流通がありますがこの品種を見つけたのは今年初めてです。今後も機会あれば入手したいと思います。

地中海 ユーラシアの温帯から亜寒帯 アフリカ北部 西アジアにも分布。冷涼で水はけのよい土地を好みます。現地では夏の花で日本の湿気は特に苦手で秋から冬の利用がお勧めです。最近は一年中栽培され季節感がなくなってきました。茎がとても長いため高めにポジショニングもできます。ブーケに入れるとどことなくワイルド感もありナチュラル感を求めるにはとてもいい花材です。アレンジメントでは花と花をつなぐトランジショナルとして活躍します。でもちょっと目立つお花ですので注意しましょう。

生産者:千葉県 青木園芸様

ref: https://otakaki.co.jp/live/

マトリカリア ダブルラテ

マトリカリアは直径1㎝位のキク科の小さな花です。花びらがシングルタイプ黄色で丸いボタンタイプ、そしてこの’ダブルラテ’のように幾重にも重なっているタイプがあります。花と花を繋いだり空間を埋めるフィラーとして利用です。バルカンやコーカサスなど西アジアが原産です。花も葉も多くついていますので整理してからのご利用をお薦めします。今回もかなりカットしました。数日経つと花粉が飛び出しますので花粉症で敏感な方は注意が必要です。秋から春まで出回りアレンジメントや小さなブーケに大活躍です。今月はお配りのカーネーションと合わせるために入荷です。やっぱり可愛いですよね。